物置 106:HG スコープドッグ

   ガンダムはきれい!

 

 

なにを言ってるか分からないと思う(^^;

前提から聞いてくれなさい<(_ _)>

 

模型をある程度続けていると通りたくなる通過点がいくつかあります。

「合わせ目消し」「部分塗装」なんかの正道の通過点もあるんですが、ちょっと通ぶってやってしまいがちなのが

   ウェザリング

である。

汚し塗装のことである。

ガンプラ登場前から存在する由緒正しいリアル追及の権化とも言うべき塗装技術。

兵器やラリーカーが汚れてないのは不自然すぎるっていう理屈である。

ウェザリング用の塗料が存在するぐらい古来からのテクニック。

ガンプラを作ってる勢も「俺もそろそろ中級モデラー卒業かもな♪」とか思い出したあたりかその前後で手をだしてしまいます。

 

この汚し塗装なんですが、段階があります。

・油汚れ、水汚れ、土汚れなどの汚れ

・スラスターからの噴射跡

・擦り傷、ひっかき傷などの微傷

・角などの塗装はげ

・角などの衝突痕

・弾痕などのダメージ

・エグられ系の大きい傷(ビームサーベル、ヒートホークなどのダメージ)

・腕がもげるなどの破損

の順番に作業量が大きくなっていく感じ。

私自身、小6とか中1の

   まじめに旧ザクを全塗装

とかやってた頃に、まさにこの順序で大げさなウェザリングステップ踏んでた記憶ありますw

・・・が!

ことガンプラに関しては間違ってます。

解釈によっては異論があると思いますが、多くの場合3つ目4つ目までをみんなやりがちなんだけど間違ってます。

それは

   モビルスーツは宇宙用としてスタートした

からです。

宇宙で戦闘時のモビルスーツは人間が操作できる速度で動いてるんですが、戦場に到達するまではマッハ越えで動いてます。

仮にマッハ3で動くとします。※ただしこれは宇宙では遅すぎる速度です

移動軸線上にパチンコ玉が浮いていた場合

   マッハ3でパチンコ玉を撃ち込まれた

と同じ現象が発生します。

特に月の周回軌道にはゴミが多いです。

ちなみに人造物をデブリと呼び、石ころをメテオと呼びます。

爆散した戦艦とかもいるので衝突はかなり頻繁に起こるはずです。

んで、その度に塗装はげると思います?

つまり宇宙戦争用の塗料は

   汚れることはあってもはげることはない

のである。

ウェザリングやってると汚したあとに、調子に乗って銀色で「はげちょろ」やりがちだけどやりすぎなのだ。

しかもこの宇宙用塗料は戦艦はおろか要塞にも使用されているはずなので安価な技術なのだ。

脇、二の腕、胸はしょっちゅう接触してるはずなんだから傷だらけになるような塗料使うと思う?

腰アーマーあるやつはふともも大変なことなるでw

 

なので基本的に私がガンプラウェザリングを検討することはありません。

なんなら撥水性も高いはずなので、汚れもつきにくいはずだしね。

ですがこの度

   汚してくれよぉぉぉ!!!

っていうキットがでました。

それが

 

 

 

 

 

 

 

 

HG スコープドッグ

ボトムズの主役機でありながら量産機っていう異端中の異端。

もっとも乗ってるやつが一番異端っていう・・・w

まずキットの出来が圧倒的にいい♪

ご覧の通り何とも言えない色気のある立ち姿でなんともむせる。

「むせる」はボトムズでは定番の褒め言葉なのでよろしくw

画像は素組みまで。

ここから悩ましいのが

   どこまでやるか?

という問題。

このアーマードトルーパー(AT)という代物はとにかくボロいという設定。

しかもその辺に捨ててあったりする。

汚れるし傷だらけだしでウェザリングやり放題♪

しかし問題がある・・・

   出荷が少ない上に再販もない

のだ。

つまりダメージ加工して失敗したらやり直し効かないのだ(>_<)

悩みました。

悩んでる間に別のキットの撮影で塗装ブースから追い出すことに。

そして

 

 

 

 

 

スパロボ置き場

完成後に飾る予定の位置に置いてみたところ

   なんというしっくり感

しまったコイツ

  × ボトムズスコープドッグ

  〇 スパロボスコープドッグ

だ!

スパロボの世界では損傷の程度で機能が低下したりしない世界。

なんなら精神的な根性とか友情で修理できる世界。

ダメージ加工は間違ってる。

ただ戦闘アニメで結構火だるまになったりするので汚しは多い方がいい。

やっと制作方針決定(^^d

こっからは1日で作業終了。

こちら

 

 

 

 

 

 

 

 

どろんどろん♪

アップ

ウォッシングっていうテクニック使用。

薄めたエナメルの艶消しブラックを全身に筆塗り(ムラを出すため)。

薄め液で拭き取り。

いいドロっドロです(^_-)-☆

ちなみにこのATという乗り物はマッスルシリンダーっていう人工筋肉で動いてます。

加熱で劣化してわりと頻繁に交換するんですが、民間人でも買えるぐらい安価らしいです。

なので手足は整備されがちなので汚しは控えめ。

胸、頭などのコクピットまわりがお手入れされてない感じに。

ちなみにこの手の小型ロボ(ナイトメアフレームとかね)で一番汚れるであろう部分はじつは顔面。

一番進行方向に向く時間が長いので水滴や潰れた虫を拾いやすい上に、構造が複雑で汚れが落ちにくいのだ。

それでもセンサーレンズだけは生死に直結するので必死に磨くのだw

 

以上です。

安いしおすすめキットなんだけど現在入手困難(-"-)

むせるw